創業40周年のご挨拶

 税理士法人FP総合研究所は、創業者の山本和義が昭和57年2月19日に税理士登録し、前身である山本和義税理士事務所を開業してからちょうど40年の節目を迎えました。
 これも一重にご愛顧・ご支援いただいておりますお客様・関係者の皆様のお蔭と深く感謝を申し上げます。

 山本和義税理士事務所が開業した当初は4名の小さな所帯で、記帳代行を中心に関与先拡大を目指し業務展開をしておりました。
 昭和62年頃から資産税部門と医業部門を立ち上げ、これに従来からの法人部門を加えた3部門制を採用し、それぞれが専門特化を目指すこととしました。すべての業務を熟せる人は秀でた才能を持った一握りの人だが、何かに特化すれば普通の人でも努力をすればその分野のスペシャリストとなってお客様に喜んでいただけるサービスが提供できるはずとの思いから始めたことでした。多くの方々にご指導いただき、バブルの追い風もあって、順調に基盤づくりができたのは様々な幸運に恵まれた結果と思い起こされます。
 その後、バブルは崩壊しましたが、弊所が大切にしてきたお客様ひとりひとりに向き合いその状況・考え方に合わせたオーダーメイドの提案業務のあり方を評価していただき、資産税部門を中心とした業務展開を変わらず続けることができました。

 私たちは情報発信にも力を注いで参りました。TBC研究会・相続対策実践講座などのセミナー開催、書籍・小冊子の発刊、FP Newsの配信など、一般の方にも理解し易い表現を心掛けて、お役に立つ情報が多くの人にお届けできればと思っております。思い出深い小冊子として、阪神大震災直後に発刊した「被災者のための税務」が挙げられます。当時、事務所スタッフで救援物資の積み下ろしを手伝いに行ったものの、力仕事で役に立たないことを実感し、それであれば、被災者が必要とする情報を届けようと思いつき、この小冊子を超特急で作成しました。現在よりも情報を入手することが困難な時代であったこともありますが、情報提供による社会貢献も我々の使命であると実感いたしました。 

 その後、業績も順調に推移し、従業員も年々増え、平成16年には税理士法人化し、組織として更なる発展を考える契機となりました。そして、平成26年には東京事務所を開設し、新たなマーケットでの業務拡大に挑戦することとしました。それまで大阪を中心とした我々の仕事のあり方が東京といったより大きな都市でどのように評価されるか一抹の不安もありましたが、それは幸いにも杞憂に終わり、東京のお客様にも我々の業務に対する取り組み方を高く評価いただけたことは大いなる自信に繋がりました。

 平成28年には代表を山本和義から私、松原健司がバトンタッチを受け、税理士法人FP総合研究所は新たなステージを迎えました。資産税部、法人部、医業部も若い世代のメンバーを統括責任者に据えて、これまで以上に専門特化を極めたうえで、部門間の連携を強化し、顧客満足度の向上を目指した業務展開を行いたいと考えています。

 「税理士はサービス業である」という創業者からの教えを徹底して守りつつ、情報化社会における変化を積極的に取り入れ、最高のサービスと知識により、関連するすべての者を幸せにする業界のリーディングカンパニーとなることが私たちの目標です。

 最後になりましたが、これからもひとりでも多くの方に喜んで頂けるようなサービスが提供できるよう、従業員一同、力を合わせて精進して参る所存ですので、今後も変わらぬご支援ご鞭撻をお願い申し上げます。

 改めまして、40年間に出会った皆様に感謝を申し上げますとともに、皆様のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。 

令和4年2月19日


税理士法人FP総合研究所  
代表社員・税理士 松原 健司