【No337】ベースアップ評価料及び医療DX推進体制整備加算の届出状況

令和6年度度診療報酬改定において外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)(Ⅱ)、歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)(Ⅱ)、入院ベースアップ評価料、訪問看護ベースアップ評価料(Ⅰ)(Ⅱ)(以下、「ベースアップ評価料」とします。)及び医療DX推進体制整備加算が創設されました。今回の医業経営FPNewsでは、近畿厚生局が管轄する2府5県(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県、福井県)の医療機関における令和6年9月1日時点でのこれらの施設基準の届出状況についてご案内します。

1.ベースアップ評価料とは

ベースアップ評価料とは、看護職員、病院薬剤師その他の医療関係職種(40歳未満の勤務医師・勤務歯科医師・薬局の勤務薬剤師、事務職員、歯科技工所等で従事する者を除く)について賃上げを実施していくことを目的とした評価料です。医業経営FPNews No.319にて詳しくご案内しておりますので、リンク先よりご確認ください。

厚生労働省「ベースアップ評価料等について」より画像引用

2.医療DX推進体制整備加算とは

医療DX推進体制整備加算とは、オンライン資格確認により取得した診療情報・薬剤情報を実際に診療に活用可能な体制を整備し、また、電子処方箋及び電子カルテ情報共有サービスを導入し、質の高い医療を提供するため医療DXに対応する体制を確保することを目的とした評価料です。医業経営FPNews No.323No.333にて詳しくご案内しておりますので、リンク先よりご確認ください。

厚生労働省「医療DX推進体制整備加算・医療情報取得加算の見直しについて」より画像引用

3.ベースアップ評価料及び医療DX推進体制整備加算の施設基準の届出状況

近畿厚生局が管轄する2府5県(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県、福井県)の医療機関における令和6年9月1日時点での届出件数と、各府県の医療機関として登録されている施設数に対する届出の割合は下表のとおりです。

医科

※施設数は、大阪府が8,716件、兵庫県が4,991件、京都府が2,370件、奈良県が1,133件、滋賀県が996件、和歌山 県が970件、福井県が503件で届出の割合を計算しております。(すべて令和6年9月1日時点での登録数)

※外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)の件数に歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)の件数を含む。

※外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅱ)の件数に歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅱ)の件数を含む。

歯科

※施設数は、大阪府が5,365件、兵庫県が2,876件、京都府が1,238件、奈良県が674件、滋賀県が557件、和歌山県 が507件、福井県が302件で届出の割合を計算しております。(すべて令和6年9月1日時点での登録数)

※歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)の件数に外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)の件数を含む。

※歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅱ)の件数に外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅱ)の件数を含む。

近畿厚生局「施設基準の届出受理状況(全体)」より各府県Excelデータ参照

(文責:税理士法人FP総合研究所)