【No334】電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード
過去複数回(医業経営FPNews№222、№249、№271、№279、№310)にわたってご案内してきました電子処方箋ですが、導入費用の補助など様々な対策を講じ、国は導入を促しています。先日、デジタル庁のホームページ上に、電子処方箋の導入状況に関するダッシュボードが開設されましたので、最新の導入状況についてご案内します。
1.全国の導入状況
オンライン資格確認を導入している全国の医療機関・薬局のうち、電子処方箋に対応している医療機関・薬局の数や導入率が公開されています。
施設別の導入状況も公開されており、薬局の導入率が39.9%と施設別では導入が最も進んでいる状況です。
デジタル庁 電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード より引用
2.都道府県ごとの導入状況
都道府県ごとの電子処方箋の導入状況も公開されており、全体及び施設別での都道府県ごとの導入状況を確認することができます。
【すべての施設】
【病院】
【医科診療所】
【歯科診療所】
【薬局】
デジタル庁 電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード より引用
3.導入状況比較
全国や都道府県ごとの導入状況を比較するシステムも公開されております。参考までに東京都と大阪府の比較を掲載します。
デジタル庁 電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード より引用
4.さいごに
電子処方箋の導入は、まだ十分に進んでいるとは言えませんが、先行して導入した施設も少なからずあります。自施設の導入時期や体制を検討する上で、今後の動向を把握する情報収集の手段の一つとして、このダッシュボードが役立つものと思います。なお、現在公開されている導入状況は、令和6年7月28日時点のものとなりますが、情報は定期的に更新されておりますので、今後の情報については「デジタル庁 電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード」をご確認ください。
(文責:税理士法人FP総合研究所)