【No575】家族信託における留意点
超高齢化社会に突入したわが国では、近年、資産管理の方法のひとつとして「家族信託」が注目されています。「家族信託」 とは、家族間で行う信託を指すようですが、大正11年に日本に初めて信託法が導入されて以降、商事信託を中心に発展を遂げてきた信託制度において、「家族信託」の利用に伴う民事信託の活用が期待されているところでもあります。しかし信託制度は、代理や委任など民法上における他の制度では達成することのできない法的効果を生じさせることができる特別な制度であるため、その利用には信託の十分な理解が求められます。そこで今回、家族信託を利用する際における留意事項につき、信託の簡単な説明と合わせてご紹介いたします。